日本切手ノート (22)      15.02.05

★ 鳥紅45銭「イ」の再刻





  鳥紅45銭「イ」には3種のエラーが記録
 されている。何れも小さいものである
 が、変化を持たせる為にはコレクションに
 は欠かせない。
  シートも有るし、調べ尽くされているや
 に思っていたが、写真の切手が目に
 付いた。シート写真で調べてみると32番
 切手である。何人かの蒐集家の協力
 により、3枚が見付かった。約200枚
 の調査で3枚だから、45銭「イ」の原版
 が1面だと言う説には説得力がある。
 平成7年に新版が見付かった鳥紫
 15銭「ハ」の様に、新版発見の可能性
 は考えにくい。

  矢印を見て頂きたい。この濃さ、つ
 ぶれ具合は正に再刻といえよう。再
 刻前の切手が見付からないので(誰も
 調査をしていないと思われるので断
 定出来ないが)、ネギの5銭の再刻(こ
 の場合、再刻の言葉が適当かどうか
 は議論の余地がある)と同じ扱いにな
 るだろう。エラーの少ないこの切手で
 は、コレクションに入れてやりたいものだ
 と考える。 この切手は、在れば簡単
 に見分ける事が出来るだろう。それ
 程、ハッキリしている。もう1点この切手
 の判別に力を貸すのは、鳥の下の波
 の中につぶれ点が認められる事であ
 る。この点のある切手は30番・32番・
 39番の3枚で39番はやや見辛いが、
 この点とSの下の濃い点(取り敢えず
 再刻としておく)があれば32番と確定
 出来よう。

 暇な時にもう一度コレクションを見るのも、
又、楽しからずや。


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