第二部・日独戦争と俘虜郵便の時代 106      08.11.11

16) 丸亀俘虜収容所(その2)


図259


図260


図261

 収容所名入検閲印は、三角横書丸亀型(259)が大正410に使用開始、三角縦
書丸亀型(
260)は大正5年初めに使用開始された。検閲官市川元治中尉の“いちか
わ”が刻印されている。その後、丸型まるかめ型(
261)が大正512月より使用されて
いる。印色はいずれも赤色。


図262

 
262は、大正4102丸亀局発、第三海兵大隊第七中隊のラインハルト(Kurt
Reinhardt
7K/VSB)差出、ドイツの親族宛。三角横書丸亀型の検閲印の最初期使用
例。


図263

 
263は、大正598丸亀局発、第三海兵大隊第二中隊のシェック
Franz Scheck2K/VSB)差出、ドイツ宛。三角縦書丸亀いちかわ型の検閲印。
シェックは丸亀収容所内で傷害事件を起こし懲役刑を受けている。


図264

 
図264は、大正5年12月19日丸亀局発、久留米収容所・第三海兵大隊第二中隊のイー
ゼルローエ(Paul Iserlohe・2K/VSB)宛の収容所間俘虜郵便。丸型検閲印の使用例。

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